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子供達の安全 〜ITと地域で守る〜
レポーター:上條茉莉子
   “子供たちが危ない!”と本気で心配になるこのごろである。特に小中学生の親たちは気が気ではないだろう。無防備な子供たちが、暴力や性犯罪、営利誘拐などの対象にされているケースが、しかも無残な結果に終わるケースが増加しているように見えるからである。
ランドセルにICチップを埋め込んでGPSで位置特定を行うシステムや、市民に不振者情報を流すといったシステムの導入・利用も始まっているようである。しかし、子供対象の犯罪を未然に阻止する決定的な対策はまだ知られておらず、学校現場や自治体でも試行錯誤の段階ではないだろうか。
どんなシステムを導入するにせよ、ただ一つ言えることは、地域の協力が欠かせないということである。つまり、子供の周辺にいる人たちの“地域が子供を守る”という確固たる意思と行動、それを裏付ける目配りと通報のシステムが必要だろう。
例えば、今の子供たちの親世代は圧倒的にケータイ(携帯電話)世代であるが、親と子がケータイで連絡できる状況だけでは、もはや安心できない。ケータイ連絡網が密に張り巡らされて、誰かが不審者を見たら、親達のネットワークにその情報が即時に伝達され、さらに詳細情報を収集・配布し、警戒を強める仕組みの確立が欠かせない。さらにそれらの情報を警察や消防、警備会社へ通報するような仕組みができれば、犯罪の多くは防げるのではないだろうか。

実は、これを実現するためのケータイ・メールシステムが開発されたところである。
これをPTAなどのグループに導入し、地域の<目配り/通報システム>として機能させるためには、ケータイを持たない人への対応も含めて、構成メンバーの一人ひとりが、しっかりと使い方やルールを理解し、その上で参加・実行することである。が、そうなるためには、ルールを決め、メンバー全員に浸透させる普及啓発を担当する人が必要になる。
この役目は、ケータイを使い慣れたお母さんたちが適任だろう。お母さんパワーによって、「ご近所の底力」が引っ張り出されることになるのだ。
システムの選定を含めて、使い方に関する最初の指導、情報安全性に対する対策やルールづくり、地域特性に応じた普及方法の確立には、システムを周知しているNPOがお手伝いできる。ここに、学校や親たち、NPO、システムを提供する企業との連携関係が生まれる。
地域コミュニティーとIT(情報技術)の組み合わせなんて…と思う人もいるようだが、実はITやハイテク機器を上手に使うことによって、迅速にコミュニティが活性化されれば、あらゆるご近所のお困り問題にも対処できよう。
またお母さんたちは、いずれ子育て終了後は、起業するなり就業するなり社会を経済面でも支える戦力となる。システムの導入・普及に携わるという経験は、予備軍のうちに、きわめて優れたビジネストレーニングを受けることに等しい。
コペルは、「子供の安全」、「地域コミュニティー確立」、「女性のエンパワーメント」の実現を助ける“一石三鳥”のこのようなシステムをぜひ広めたいものと考えている。

 
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